FC2ブログ
bannerbig2.jpg
ホーム > 逸品堂通信 > 2008年プラカット総括vol.12 オレンジ・パステル・マルチ

2008年プラカット総括vol.12 オレンジ・パステル・マルチ

 やっとの事で(笑)ドラゴン系が終了したので、次はマルチのカテゴリーに移ります。2008年のバンコク市場でのマルチ系と言えば、何と言ってもオレンジカラーの大躍進が印象に残っています。前の年まではオレンジ系マルチと言えば、ダークボディ&オレンジフィン位しか見当たらなかったのに、今やマルチ系の主力とも言えそうな勢いです。

 今日登場のオレンジ・パステル・マルチと言う品種も、逸品堂に初入荷が2008年1月と記録されています。まぁ、ほぼ毎月バンコクでベタ探している訳ですから、バンコクの市場にこの品種が出回り始めた時期もほぼコレと同時期と考えて間違いなさそうです。明るいオレンジをベースに、ヒレが濃紺で縁取られそしてこの品種の最大の特徴である各ヒレに散在する真紅の小斑紋と非常に観賞価値の高い品種です。このヒレの真紅の小斑紋は、オレンジ・ダルメシアンと呼ばれる系統から持ってきたのだと思われますが、最近では他の品種にもかなりの勢いで導入されています。

 個人的に好みのカラーなので、この品種は自分の所で繁殖も試みています。現在生後4ヶ月前後まで子供たちは成長しましたが、明らかに外見上はこの品種そのものと言うペアだったにもかかわらず、子供の表現形はかなりバラつきが見られます。一応オレンジ・パステル・マルチと言えるであろう個体は全体の半分程度でしょうか。ただ、今のところヒレに明瞭なレッドスポットが認められる個体はいないようです(涙)。これが単にレッド・スポットと言うのが成長のかなり後期にならないと出現しない形質なのか、はたまたペアリングに問題があったのかは今の段階では判りません。もう少し子供達を育成し結果を待ちたいと思います。

 この品種同士のペアリングで生まれた子供達の中には結構な確率で、スチールブルー&レッドと言う品種が存在するのは面白い現象だと思います。おそらく改良のどこかの段階で、この品種を使っているんでしょう。まぁ、ヒレの濃紺の縁取りを見るとなんとなく納得できる気もします。

 いずれにしても、本来オレンジと言うカラーは劣性遺伝と言われていました。つまり外見がオレンジの個体(劣性ホモ)をペアで繁殖させると、理論上はすべてオレンジの発色が見られる筈なんですが、少なくともオレンジ・パステル・マルチのペアリングでは全然異なるカラーの子供が生まれてきています。もっとも、オレンジの発色と他の色彩の発色はまったく別々に遺伝している筈ですから、本当は全ての子供世代にオレンジの発色はあるんだけれど、その上に別の発色がフィルターのように覆いかぶさっていて、オレンジ以外の外見になっているのかもしれません。

 それと、ちなみにオレンジ・パステル・マルチと言うネーミングは、私が初めてこの品種を入手した際にバンコクの作出ブリーダーがそう言っていたから、と言う実に根拠の希薄な物に過ぎません。私自身、なぜ品種名にパステルと言う言葉が入っているのかよく理解できませんが(苦笑)、一応ブリーダーの顔を立ててます。時折逸品堂のお客様からこの品種のネーミングについてのご質問を頂きますが、上記のような実にアバウトなネーミングですのであまり真剣にお悩みにならないようお願い申し上げます(笑)。

banner002
スポンサーサイト



[ 2009/01/04 00:00 ] 逸品堂通信 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する