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稚魚用フードに求められるもの? 稚魚用フードvol.02

稚魚用フードに求められるもの 稚魚用フードvol.02

 稚魚用フードと一口に言っても、その用途により大きく2つに大別する事が出来ます。一つは、卵から孵化し自由遊泳を始めたばかりの稚魚に与えるもの。そしてもう一方は、グッピーやプラティなどの卵胎生メダカの仔魚や、卵生魚の孵化後1ヶ月程度の時点に与える仔魚用餌。今回このシリーズで取り扱うのは主に前者の方です。後者の卵胎生メダカのベビーフードとでも言うべき餌は多くの場合、そのメーカーの主力である熱帯魚用フードとその栄養組成がほとんど変わりません。・・・って言うか、一般魚用フレークフードを製造する過程で、最初に出てくる大きめのフレークが大型魚用、それを少し砕いたものが一般的な観賞魚用フレーク、そして製造過程でつぶれてしまい粉状になったものがベビーフードって実際にやっているメーカーさえありますから油断できません(苦笑)。と言う事は、成魚用のフレークや顆粒を砕いて与えてもなんら問題な言って事になっちゃいます。実際には、稚魚~幼魚期のフードは成魚用に較べてより高栄養な物が望ましいんですけどね。

 ところで、稚魚用フードに求められるものは一体何なのでしょう?はっきり言って次の3点をクリアしていれば合格と言えると思います。
1)餌の大きさが稚魚の口にあったサイズである事。
2)栄養価が高い事。
3)嗜好性が高い事。


 こうしてみると実に当たり前の事ですが、実際にはこの3点をすべてクリアしている稚魚用フードは非常に少ないのが現状です。まぁ、1番目の餌のサイズに関しては稚魚用フードなんですから当たり前と言えば当たり前なので(笑)、クリアしていない餌があるとも思えませんけど・・・。

 問題は残りの2点にあります。皆さんはこのうちどちらが重要だと思います?私の個人的な意見ですが、やはり嗜好性を最優先にすべきだと思います。栄養価も重要ですが、最も重要な栄養素と言われるタンパク質含有量が45%(餌の乾燥状態時)を切るものはほとんど見当たりません。理想を言えば50%以上欲しい所ですが、とにかく生後1ヶ月もすれば一つ上の餌つまり仔魚用フードを使えますから、若干栄養価が低目でも与えている期間が短い事から、致命的なダメージは受けないで済むでしょう。それに較べて嗜好性の方は、稚魚期には1日の絶食でも死に至る事があるのを考えれば必要不可欠な条件です。稚魚にとっては、目の前にある物体が餌なのか否かを考えている余裕なんて無いのです。

 ところが、メーカー各社から発売されている稚魚用フードの多くは、どうもその栄養組成にばかり着目して商品開発してる気がします。原料にも工夫して、稚魚にとって必要な栄養分を過不足なく含有している事を強調していますけど、稚魚が食わなきゃ意味ないだろ~!(笑)・・・って言う製品が多すぎ。メーカーの商品開発担当の人達は本当に稚魚を使って、商品の実験してるんでしょうか?なんとなく、食品加工学や薬学系の方たちだけで、「うちの成魚用フードに高タンパクの原料を多めに配合し、さらにビタミンとか添加しちゃうと、ユーザーにアピール出来ちゃうもんね!」的なノリで作ってるメーカーもある気がします。

 ずいぶん前の事になりますが、某メーカーの方が人工イトミミズを作りたいと言って、私の周りのアクアリストに協力要請をしてきた事があります。協力って言っても、試作品をモニタリングして欲しいってだけなんですけどね。ある日メーカーの担当者が意気込んで持ち込んできた試作品を某ショップに我々が集い試してみる事に。薄気味の悪い(笑)蛍光ピンクに染まったシラタキみたいな物体がグッピーがワンサカ泳いでいる水槽にポチャン!・・・結果は30分経過してもただ1尾のグッピーも寄ってこない状況の中、当の人工イトミミズ君はいつまでも水底でユラユラしていたとさ・・・。

 これなんて、魚の生態を知らない研究者が作った製品の典型みたいなものです。例えば、蛍光物質は魚の摂餌促進をする事がありますから餌を蛍光ピンクに染めて・・・とか、マニュアルと言うか教科書どおりに作ったんだと思いますよ。でも、実際にサンプリングする前に、自分の研究室で一度でも嗜好性に関してテストしていれば、こんな惨めな結果にはならなかったんでしょうに。2時間後、その担当者は気まずい雰囲気のまま我々をショップに残したまま去っていきました。水底でユラユラしている蛍光シラタキを置き土産に(笑)。

 それでは、次回から皆さんお待ちかねの?(笑)、商品各論に突入する事にしましょう!もっとも、わが温室にはきちんとした測定用の機器がある訳ではないので栄養価など食品化学的な分野のお話は出来ません。嗜好性を中心に、稚魚が無事に次の段階まで生存できたかどうかを基準に話を進めていきましょう。

逸品堂
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[ 2006/10/05 00:00 ] 飼育器具・用品 | TB(0) | CM(16)
嗜好性は大切ですね!

今までメーカーさんの謳い文句に何度騙されてきた事か^^;;;
[ 2006/10/05 13:50 ] [ 編集 ]
とても興味深いテーマです。
以前から稚魚用の餌で悩んでいました。
できればブライン湧かす事なく、人口飼料で何とかならないものかと思っていました。
仰る通り、嗜好性はとても重要だと思います。
以前、乾燥ワムシ(だったかな?)を試したことがあったんですが、食べてくれなくて結局ブライン湧かしました。^_^;
とりあえず食べてさえいてくれれば、生きていますからね~。
これからの記事楽しみです。
勉強になります。(^o^)丿
[ 2006/10/05 16:14 ] [ 編集 ]
稚魚の初期飼料の話題から外れて申し訳ないのですが、秋の花粉症の原因はヨモギやブタクサの花粉であり、その飛散距離は約100mだそうです。
というわけで今度、稚魚水槽に花粉を浮かべみます。
[ 2006/10/05 16:23 ] [ 編集 ]
嗜好性が重要だと思いますね。て、言ってもなかなか思案するのも大変そうですが…
稚魚が餌だと認識できる人工飼料が、あればそりゃぁ幸いですけど。【認識】してくれるか否かが難しいんでしょうね(笑)
自分も今回初めてブラインシュリンプ孵化に挑戦してみましたが、観賞魚が好きだから出来た事で、日常無精な私がよもやこんな事をするとゎ!と自分でも驚きでした。
が…嗜好性の高い稚魚用フードがあれば、大助かり!てなもんです。
ブラインシュリンプからの切替えにも幾つか人工飼料を試しましたけど、実感して食べてる!と思える物ゎ少ないですね。
[ 2006/10/05 16:38 ] [ 編集 ]
嗜好性が一番重要ですよね!いくら栄養価高くても食わなきゃ意味無いですし。ベタがブライン使わず育てられたらラクチンでしょうね~夢のようです。そんな夢のような餌があったら、お高くても買っちゃうかもしれませんね~
[ 2006/10/05 18:13 ] [ 編集 ]
依然、32匹の金魚をすくってきてしまい、大きい餌を与えて死なせてしまった子供時代のショックから、いろいっろしらべて、大丈夫だと言った母のおおうそつきぃ、と叫んで現在に至ります。そして、ベタさんに乾燥ミジンコを与えてぷっと噴き出されてショックをサイド与えられ、格闘中です。しかも、子供ができて、いきなり、水槽には合計150匹はいるので、疲れてます。。。しゅりんぷのできたばっかしか食べないのであまったのは金魚が食べているのです。
ところでノソは、寒いのはにがて、でしょうか。
[ 2006/10/05 21:29 ] [ 編集 ]
はじめまして、以前からちょこちょこお邪魔させて頂いていたのですが初カキコです。
わたしも現在稚魚の育児真っ最中なので、非常に興味深い記事です!
まだまだ経験値の浅いわたしは稚魚の給餌を、どうしても確実なブラインに頼り切っているので
このテーマの記事とっても楽しみにしています!!
[ 2006/10/06 00:19 ] [ 編集 ]
おっと、また面白い試みされてますねぇ。
次回以降も楽しみにしてます。
確かに、栄養云々は食ってからの話ですからね。
食わない蛍光イトメでは…w
[ 2006/10/06 12:51 ] [ 編集 ]
>嗜好性は大切ですね!

>今までメーカーさんの謳い文句に何度騙されてきた事か^^;;;
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まぁ、メーカーの立場になってみれば「この商品は嗜好性には劣ります!」ってパッケージに書く訳にも行かないでしょうからね~(笑)
[ 2006/10/07 12:16 ] [ 編集 ]
>とても興味深いテーマです。
>以前から稚魚用の餌で悩んでいました。
>できればブライン湧かす事なく、人口飼料で何とかならないものかと思っていました。
>仰る通り、嗜好性はとても重要だと思います。
>以前、乾燥ワムシ(だったかな?)を試したことがあったんですが、食べてくれなくて結局ブライン湧かしました。^_^;
>とりあえず食べてさえいてくれれば、生きていますからね~。
>これからの記事楽しみです。
>勉強になります。(^o^)丿
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 乾燥ワムシって、確かエイム・ジャパンってメーカーの奴でしたっけ??私も、この商品を見たときには一も二もなく飛びついた口です(笑)。結果は・・・、未だに未開封の容器がいくつか温室に放置してあります。
[ 2006/10/07 12:18 ] [ 編集 ]
>稚魚の初期飼料の話題から外れて申し訳ないのですが、秋の花粉症の原因はヨモギやブタクサの花粉であり、その飛散距離は約100mだそうです。
>というわけで今度、稚魚水槽に花粉を浮かべみます。
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 わざわざ貴重な情報をありがとうございます。ただ残念な事に私のアレルゲンはブタクサなどの花粉ではないようです。元々、重度の喘息患者であるため大きな病院で徹底的にアレルゲン検査(アレルギーの元となる物質)をしたのですが、ブタクサはおろかスギの花粉でさえまったく反応無しでした。私の症状は、鼻水と言うよりは強度の偏頭痛でして、しかもキンモクセイの開花が終わったらすぐに収まります。かかりつけの呼吸器の医者も、原因はキンモクセイで間違いないだろうって言ってます。ただ、アレルギーとは違うらしいですけど。
[ 2006/10/07 12:22 ] [ 編集 ]
>嗜好性が重要だと思いますね。て、言ってもなかなか思案するのも大変そうですが…
>稚魚が餌だと認識できる人工飼料が、あればそりゃぁ幸いですけど。【認識】してくれるか否かが難しいんでしょうね(笑)
>自分も今回初めてブラインシュリンプ孵化に挑戦してみましたが、観賞魚が好きだから出来た事で、日常無精な私がよもやこんな事をするとゎ!と自分でも驚きでした。
>が…嗜好性の高い稚魚用フードがあれば、大助かり!てなもんです。
>ブラインシュリンプからの切替えにも幾つか人工飼料を試しましたけど、実感して食べてる!と思える物ゎ少ないですね。
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 ブラインシュリンプの嗜好性の大きな割合を、生き餌であること、つまり動く餌である事が占めているんですよね~。だから、元来動かない人工餌がブラインに追いつくのは並大抵の事じゃないと思います。
[ 2006/10/07 12:24 ] [ 編集 ]
>嗜好性が一番重要ですよね!いくら栄養価高くても食わなきゃ意味無いですし。ベタがブライン使わず育てられたらラクチンでしょうね~夢のようです。そんな夢のような餌があったら、お高くても買っちゃうかもしれませんね~
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 大丈夫、お任せください!(笑)。ちゃんと捜してきましたよ~、ブラインを越える餌を。シリーズのどこかで登場するはずなのでお楽しみに!
[ 2006/10/07 12:25 ] [ 編集 ]
>依然、32匹の金魚をすくってきてしまい、大きい餌を与えて死なせてしまった子供時代のショックから、いろいっろしらべて、大丈夫だと言った母のおおうそつきぃ、と叫んで現在に至ります。そして、ベタさんに乾燥ミジンコを与えてぷっと噴き出されてショックをサイド与えられ、格闘中です。しかも、子供ができて、いきなり、水槽には合計150匹はいるので、疲れてます。。。しゅりんぷのできたばっかしか食べないのであまったのは金魚が食べているのです。
>ところでノソは、寒いのはにがて、でしょうか。
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 ノソブランキウス属はアフリカに生息するメダカですから、日本の冬に保温なしはチョット無理だと思います。種類によって差はありますが、水温20度くらいが下限と考えておいた方が無難です。
[ 2006/10/07 12:27 ] [ 編集 ]
>はじめまして、以前からちょこちょこお邪魔させて頂いていたのですが初カキコです。
>わたしも現在稚魚の育児真っ最中なので、非常に興味深い記事です!
>まだまだ経験値の浅いわたしは稚魚の給餌を、どうしても確実なブラインに頼り切っているので
>このテーマの記事とっても楽しみにしています!!
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 そうですね~、現状ではブライン使うのが一番確実かつ無難なのは間違いないですからね。これで手間が掛からなければ、問答無用でブライン使いましょう!って結論になっちゃいますね。
[ 2006/10/07 12:28 ] [ 編集 ]
>おっと、また面白い試みされてますねぇ。
>次回以降も楽しみにしてます。
>確かに、栄養云々は食ってからの話ですからね。
>食わない蛍光イトメでは…w
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 蛍光シラタキならぬ人工イトミミズ(笑)の嗜好性の悪さはそりゃもう見事の一言でした。むしろ、魚の忌諱物質放出してるんじゃないだろうかって言うくらい、魚が近寄ってきませんでした(爆笑)
[ 2006/10/07 12:30 ] [ 編集 ]
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