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どーした!スマトラぁ~?

 さて、今日から新PCのおやじましーん8号でブログ再開です(笑)。その記念すべき?第一号はスマトラ(Puntius tetrazona)です。今更説明の必要がないほどに有名な、東南アジア産の小型バルブで体長は4cm前後でしょうか。さかなおやじが幼少の頃(つまり高度経済成長の頃)は、熱帯魚の入門魚として誰もが手がけるほどのポピュラーな存在でしたが、最近では一度もスマトラ飼育した事がないアクアリストも沢山いると思われます。かく言う私もこの20年間以上スマトラ飼育していませんでした。

 それが一体なぜ今頃?実は、先日某アクアリウム雑誌から原稿執筆の依頼がありまして、「小型バルブ」について書いてくれと頼まれました。その中にスマトラの名前もあったものですから、ついつい懐かしくなって友人と電話の際に「最近、スマトラなんて飼ってないなぁ~。せっかくだからこの機会にまたスマトラ飼育しようかな」と話すと、その友人は「フン」と鼻で笑って次のような驚くべき発言を受話器の向こうでのたまいました。「最近のスマトラなんて、色もボケボケでどうにもならんぞ!しかも、かなりの確率で奇形が混じってる」「はぁ?そりゃ東南アジアで累代繁殖されてるから少々色褪せても仕方ないだろ?」「そういうレベルじゃないんだ!一度自分の目で確かめてみな。」・・・と言う事で、2~3件の行きつけのショップを回って、スマトラの原種とその改良品種を買い求めてきました。

 そして、結論!「確かに、現在のスマトラはひどい!ひどすぎるっ!!」先ず第一に、体色が友人の言うようにボケボケです。画像の個体はまだ幼魚なので成魚のような体色は出ていないにしても、この幼魚が素晴しい色彩の成魚に仕上がるとはとても思えません。ブラックラインがぼんやりしているし、地色のベージュの部分もなんだか薄汚れた感じです。これはもう、さかなおやじの写真技術とかそういう次元を通り越して、モデル自体が全然ダメです!

スマトラ 原種

 そして、更にガビ~ン!なのが奇形の個体が数多く見られること。上の画像は、ノーマル体型のスマトラ幼魚です。この体型で、各ヒレと鼻先が信じられない位に鮮やかなオレンジレッドに染まるのが由緒正しきスマトラってもんです。・・・でもって、下の画像が奇形の個体。見てお判りのように、胴体部分が通常の体型に較べて短いのです。つまりバルーンって事ですね。バルーンモーリーとかバルーンラムとか巷にバルーン系の改良品種は沢山いますし、それがお好きな方も大勢いらっしゃるのは良~く存じ上げております。でもでも、バルーン系の改良品種って、言ってみれば脊椎骨異常なんですよぉ~。もし、体がグラスキャットのように透明なら、その脊椎骨がグジャグジャにねじれているのが見えるはずです。

バルーンスマトラ

 バルーンと言う改良の是非はここでは問いませんが、問題はなぜここに来て東南アジアで様々な魚のバルーン系改良品種が作出されているかと言うところにあると思われます。かつて、我が国でも水俣の海で多数の魚が奇形になっている事が問題視された事があります。つまり、脊椎骨の異常は重金属や薬害によって引起されるケースが多いのです。

 もちろん、ここまで計画的にバルーンが作り出されている以上、卵の発生過程のどこかで意図的に薬や温度調整など何らかの処理を行って奇形を多数作り出し、その中から観賞面から優れた(苦笑)個体を選別して累代繁殖させているのでしょうが、何かまがまがしいものを感じてしまいます。例えば金魚にもランチュウとか出目金とかピンポンパールとか原種のフナとはかけ離れた外見の品種が多数存在しますが、これらは気の遠くなるような年月をかけて作り出されてきたはず。それは、チョコチョコッと小手先のテクニックで作り出してしまってほんとに良いのでしょうか?そのうち、その辺の小川に棲息するメダカがすべてだるまメダカ(バルーン)になっちゃったらどうします?私なら、もう川に入れません(笑)

 まぁ、別の面から驚きなのはバルーンと言う形質が薬品処理などで一代限りの奇形なのではなく、遺伝的に継続すると言うところにありますけどね。例えば、プラティでもノーマルに見えた両親の子供にも明らかにバルーン気味の個体が出現しますから。うーん、バルーンが苦手なさかなおやじにとってはすごく辛い方向に向かってる気がします。

 これから何回か、スマトラの改良品種の紹介と共に改良品種についてチョット考えてみようかなぁ~?・・・と、バルーンスマトラを前に柄にも無く真剣な表情のさかなおやじなのでした。
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[ 2006/03/24 00:00 ] 熱帯魚 | TB(0) | CM(17)
なんだかどよよ~んな展開のお話ですね・・・。
スマトラは話に聞く恐ろしいご性格から飼ったこともなく、
またショップでじっくり観察したこともないのですが、こうして写真を並べていただくと違いが良く分かりますね。
私は原種が本来一番良いと思います。
がっ!キレイなお魚も好きなので遺伝の法則に挑む健康な改良で勝負していただけたら・・・。
ちなみにバルーン系はなんだか可愛そうで直視出来ないへたれです(笑)
[ 2006/03/25 00:54 ] [ 編集 ]
スマトラ飼った事ないです
友人が飼って 苦労してましたからね^^
10年以上前かな? 体型、配色 惹かれるものあったんですがね

現状 酷いことになってるんですね^^;
方向性は判りませんが 安直に改良してるやり方に問題ありなんでしょう
今後が心配ですネ^^;
[ 2006/03/25 09:04 ] [ 編集 ]
エンゼルからアクアリウムに入った僕としてはスマトラには手を出しませんでしたね~。

バルーンは、モノによっては可愛いと思いますがパロットファイヤーほど「品種」として位置づけると嫌になりますねー。
コリドラスとかでは自然界でもバルーンってたまに居るみたいですね。
[ 2006/03/25 22:45 ] [ 編集 ]
私も飼ったことないですが、なにやら悲しいことになりつつありますね。
今日ホームセンターでショートボディベタということで、思いっきり奇形のベタ売ってました。見た瞬間寒気を覚えました(TωT)ウルウル
[ 2006/03/25 22:57 ] [ 編集 ]
 私も昔の人間ですから、当然スマトラは飼ったことがあります。でも昔の飼育本には、そんなに性格が悪いと書いてありましたっけ。

 自分のHPにも書いてありますが、バルーンは私も大嫌いですね。ラムのバルーンが出た時にはゾ~ッとしましたもの。奇形魚(バルーン)の需要があるから次々と出てくるんでしょうが、困ったものですね。
[ 2006/03/26 01:36 ] [ 編集 ]
 はじめましてで恐縮なのですが、バルーンが重金属や薬品によるものというのは誤解です。
 そもそも、金魚のように選別交配による改良と、突然変異の固定化では、まったく別なんです。
 バルーンはゴールデンやアルビノ、透明鱗などと同じく劣性遺伝の一つで、一度その特徴を持つ個体が出現しさえすれば、メンデルの法則でカンタンにその表現を引き出すことができます。

 もちちろん、金魚の改良品種にも、このような突然変異からもたらされた遺伝が組み込まれており、流金など丸っこい体型をした金魚もバルーンの遺伝を持つものです。あれは、和金から生まれたバルーンが元ですね。
 なお、バルーンは脊椎の数自体が少ない突然変異で、ぐちゃぐちゃになっているわけではありません。

 養殖魚の仕上がりが悪い最大の原因は、血が濃くなっていることかと思います。野生個体の血を適度に混ぜないと、そのうち行き詰まってしまうのではないでしょうか。
[ 2006/03/26 20:37 ] [ 編集 ]
 追記ですが、ランチュウもデメキンもピンポンパールも、全部バルーンです^^;
[ 2006/03/26 20:43 ] [ 編集 ]
>なんだかどよよ~んな展開のお話ですね・・・。
>スマトラは話に聞く恐ろしいご性格から飼ったこともなく、
>またショップでじっくり観察したこともないのですが、こうして写真を並べていただくと違いが良く分かりますね。
>私は原種が本来一番良いと思います。
>がっ!キレイなお魚も好きなので遺伝の法則に挑む健康な改良で勝負していただけたら・・・。
>ちなみにバルーン系はなんだか可愛そうで直視出来ないへたれです(笑)
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私もバルーンの不自然な造詣が苦手な方です。もちろん、これは人の好みだと理解してますのでバルーン愛好者の方々をどうこう言うつもりはまったくないんですけどね~。
[ 2006/03/27 00:07 ] [ 編集 ]
>スマトラ飼った事ないです
>友人が飼って 苦労してましたからね^^
>10年以上前かな? 体型、配色 惹かれるものあったんですがね

>現状 酷いことになってるんですね^^;
>方向性は判りませんが 安直に改良してるやり方に問題ありなんでしょう
>今後が心配ですネ^^;
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 やっぱり飼育した事ありませんかぁ~。周囲のアクアリストでも意外とスマトラ手がけた事がない人多いんですよね。雑誌や書籍で性格の悪さとか強調しすぎでしょうかね?
[ 2006/03/27 00:09 ] [ 編集 ]
>エンゼルからアクアリウムに入った僕としてはスマトラには手を出しませんでしたね~。

>バルーンは、モノによっては可愛いと思いますがパロットファイヤーほど「品種」として位置づけると嫌になりますねー。
>コリドラスとかでは自然界でもバルーンってたまに居るみたいですね。
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 確かにバルーンの体型自体は可愛いと思える部分も多々ありますよね。私がバルーン系を苦手としているのは、観賞価値のある?バルーン作る過程でかなりのおぞましい体型の魚がドッサリ生まれてくると言う点にあります。極論を言ってしまえば、数ある脊椎骨異常個体の中から、何とか鑑賞に耐える個体だけを市場に出してるようなものですから。
[ 2006/03/27 00:12 ] [ 編集 ]
>私も飼ったことないですが、なにやら悲しいことになりつつありますね。
>今日ホームセンターでショートボディベタということで、思いっきり奇形のベタ売ってました。見た瞬間寒気を覚えました(TωT)ウルウル
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 ショーベタでもダブルテール同士で繁殖させると、どっさりおぞましい体型の個体生まれてきますからね~。それをショートボディベタとは恐れ入った商魂です(苦笑)
[ 2006/03/27 00:14 ] [ 編集 ]
> 私も昔の人間ですから、当然スマトラは飼ったことがあります。でも昔の飼育本には、そんなに性格が悪いと書いてありましたっけ。

> 自分のHPにも書いてありますが、バルーンは私も大嫌いですね。ラムのバルーンが出た時にはゾ~ッとしましたもの。奇形魚(バルーン)の需要があるから次々と出てくるんでしょうが、困ったものですね。
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 バルーンにも可愛らしい部分があるのは認めているんですよ、一応(笑)。ただ、一度自分でバルーン系の品種繁殖してみると、あまりの辛さにバルーン系品種が苦手になっちゃいますね。
[ 2006/03/27 00:15 ] [ 編集 ]
 はじめまして。どうも表現の仕方が上手くなかったみたいです。薬品や重金属を使ってバルーンを作り出すと言う事ではなく、バルーンやメラニン色素以上などの突然変異の発生確率を上げるために受精卵の段階で薬品や重金属、紫外線照射、低温処理などを意図的に行っている繁殖業者が実在しており、その安直な品種改良に対する批判のつもりだったのです。それと、個人的なバルーンに対する苦手意識がごちゃ混ぜになった表現ですものね。
 それと、バルーンの脊椎骨は確かにダブルテールベタのものとは起源が異なり、渦を巻くようなひどい奇形は見られませんが、やはり尾鰭があるべき場所になかったり、背鰭や尻鰭にねじれが見られたりと脊椎骨の奇形に由来する間違えた体型が多発するのは事実だと思われます。もっとも、これは熱帯魚のバルーンがいまだ歴史が浅いためのものなのかもしれませんね。らんちゅうや土佐金などのように、理想に近い種親で累代繁殖を続けていれば、鑑賞に堪えない奇形の出現率は減ってくるのかもしれません。
 いずれにせよ、このようなコメントをお寄せいただき本当にうれしく思いました。それだけ、この問題に対して真摯に受け止めておられるわけですから。何かと拙いブログではありますが、これを機会にこれからもよろしくお願いいたします。
[ 2006/03/27 00:42 ] [ 編集 ]
machimaさん

 こちらこそ、よろしくお願いします^^
 金魚との差は、品質や血統管理の差であると思います。金魚についても養殖場では大量の魚が選別によって弾かれており、基本的に酷いものは市場に流通しませんし、親魚もきちんと良血統のものを選ぶので、その子の安定度も高いのではないかと。

 金魚の丸い体型もバルーンも、遺伝は同じですから、バルーンも血統や品質管理が徹底して、長い時間をかければ、金魚並みに安定すると思いますが、どうも東南アジアは、そうしたことに無頓着という印象を受けます。ノーマル魚からバルーンが出るのも、バルーンから生まれたノーマルタイプを、ノーマル魚に混ぜていることが原因でしょうし。

 ときに、このようなアクアサイトも運営しておりますので、もし時間がありましたら、覗いてください。
http://members3.jcom.home.ne.jp/red_spider/
[ 2006/03/27 01:45 ] [ 編集 ]
通りすがりの者ですが、
私が生息地で見たスマトラは頭部が赤くなって、全くの別物でしたよ。完全なブラックウオーターでしたので、低硬度低pHが本来の姿と思われます。
スマトラにそこまでする人は居ないでしょうけど・・・
[ 2006/03/27 14:31 ] [ 編集 ]
>通りすがりの者ですが、
>私が生息地で見たスマトラは頭部が赤くなって、全くの別物でしたよ。完全なブラックウオーターでしたので、低硬度低pHが本来の姿と思われます。
>スマトラにそこまでする人は居ないでしょうけど・・・
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 おおっ!それは羨ましい限りです。私のフィールドはどちらかと言うとマレーシアだったので、ボルネオ島などは何回も訪問してるのですがスマトラ島は行った事がありません。現地で鮮やかな色彩のスマトラやチェッカーバルブをぜひ一度見てみたいものです。
[ 2006/03/29 00:55 ] [ 編集 ]
上野さん
>通りすがりの者ですが、
>私が生息地で見たスマトラは頭部が赤くなって、全くの別物でしたよ。完全なブラックウオーターでしたので、低硬度低pHが本来の姿と思われます。
>スマトラにそこまでする人は居ないでしょうけど・・・
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僕はクッキリしたバンドで黒が漏れ出さないスマトラを出したくて頑張っている17歳です。
ショップに売られている個体やWEBでの画像などでワイルドが採集されたというソースを見た事が無いのですが、やはりスマトラ島に居るということでしょうか?
てっきり雑種説を信じ込みそうになってるのですが。。。

余談ですけれども、頭部が赤く染まるスマトラならショップの個体にクリルを食べさせると♂の頭部が赤くなりますが、そんなのとは比べられないレベルの赤なのでしょうか??
[ 2006/04/30 00:54 ] [ 編集 ]
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