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ここから始まるベタのお話 vol.018

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形状による区分 クラウンテール

 今まではヒレの長さで改良ベタを分類してきましたが、ヒレの形状の異なる品種も存在します。今日登場のクラウン・テールは、各ヒレの軟条部分がヒレの膜部分より突出し、尾ビレが王冠(CROWN)の様な形をしていることから、その名前が付けられました。一般的に見かけるのはロングフィンタイプですが、プラカットのクラウン・テールと言う奴も存在します。ただ、シュルシュルと長く伸長したヒレの軟条が売りな訳ですから、プラカットではその特徴が十分に生かされてるとは言い難いようです。

 同じクラウンでも、トラディショナルベースのタイプと、より尾開きの良好なデルタテール、スーパー・デルタベースのタイプがあり、一応後者はショークオリティのクラウンと言う事で「ショークラウン」と呼ばれています。ただ、デルタ~スーパー・デルタ~ハーフムーンの所でも述べた様に、両者に明確な境界線が存在する訳ではありません。理論上はハーフムーンタイプでも作出可能な筈なんですが、今の所そこまでのレベルの個体は市場には出回っていないようです。

 「クラウン」と言う形質は、遺伝形質なので代々受け継がれていきます。片親に非クラウン、もう一方の親にクラウン系の個体を用いると、その子供は軟条の伸び方が今一なクラウンになります。つまり、不完全優性って事です。バンコクのブリーダーは、ショーベタの形質をクラウンに取り込む為に「ショーベタ×クラウン」の交配を盛んに行っています。生まれてきた第一世代は、ヒレの軟条の伸びが十分ではない為、市場価値はほとんどありません。次にそのF1にクラウンテールの片親を交配し・・・って何代か続けて行くと、最終的にショーベタの形質を表現するクラウンが出現すると言う訳です。

 ただ、逆に「クラウンの形質をショーベタに取り込む」のはやめておいた方が無難です。代を重ねるに従って軟条の突出は短くなっていきますが、相当長期間に渡ってショーベタの片親と戻し交配したとしても、そう簡単にクラウンテールは消えてくれませんから。

 ショーベタに比べ、ヒレが育成途中でボロボロになってしまう事もほとんどない為、ブリーダーの労力もずいぶんと楽なものとなります。その分、市場価格も安いので、ショーベタブリーダー達はあまり積極的にこの品種を扱う事はありません。
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