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新!私的熱帯魚図鑑 vol.012

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フレーム・テトラ 養殖個体
 今日紹介するのはフレーム・テトラ[ Hyphessobrycon flammeus Myers,1924 ]です。ブラジルのリオデジャネイロ郊外に生息する、この小型カラシンはかつては非常にポピュラーな観賞魚でした。その理由は簡単で、非常に繁殖が容易なので東南アジアで大量生産=安価って訳です。ただ、ここであえて「かつては」って言う書き方をしたのは、最近ではめっきりその姿を見かけることがなくなってきている為です。今ではそれほどポピュラーとは言えない、フレーム・テトラですがそのまるで「平家物語」を読むかのような「盛者必衰の理」を何回かに分けて紹介して行きたいと思います。この辺りのマイナーな魚で何回もブログ書くのは、おそらく偏屈さでは他に引けを取らないさかなおやじならではと思ってます・・・って自慢にならんか(苦笑)。

 そうそう、フレーム・テトラは成長してもせいぜい全長3cm前後の小型でしかも非常に温和なテトラです。しかも、繁殖がしやすいって言ってんですから、当然のように飼育だってそれ以上に簡単です。フレーム・テトラがバシバシ死亡する環境って言うのは、物凄く劣悪と考えてまちがいありませんから。

 フレーム・テトラの「フレーム=Flame」で炎って言う意味なんですが、画像の個体を見て「はぁ?どこが炎の様なテトラな訳?」って思うのが当然です。でも、種小名の「 flammeus」も同じく「炎の様な」って言う意味なんですよね~。しかも、この魚を初めて学会に報告した研究者のレポートでも、「私はその場所で炎のように真っ赤に染まった素晴らしい魚を採集することが出来た」って言ってるんですよ。

 ・・・実は、フレーム・テトラって本当に真っ赤なんです。まぁ、オスだけの話でメスはせいぜい今日の画像レベルに過ぎませんが。我が国に輸入されてくるほぼすべてのフレーム・テトラは実は東南アジアブリードです。別に、東南アジアブリードのすべての魚種が劣化する訳ではありませんが、なぜかこのフレーム・テトラは色彩面で物凄い劣化しちゃいました。どうがんばっても、ブリード個体は今日の画像レベルに毛が生えた程度が関の山です。しかも、さらに悪い事にブリーダーの育成環境が劣悪なのか、脊椎骨の奇形個体もかなりの確率で混ざってます。まぁ、生産者も輸入業者も「だって、安いんだからしょうがないじゃんっ!」とか考えてるんでしょうが、とんでもない事です。こんなレベルの魚を観賞魚ですってアクアリストに販売してるから、いつまでたってもアクアホビーってマイナーな趣味にとどまってるんじゃないでしょうか。例えどんなに安かろうが、生き物を扱っていると言う事を常に考えていただきたいものです。こんな冴えない色彩で、しかも奇形だらけときたらそりゃアクアリストだって購入したいとは思わんでしょう。

 それじゃあ、本来フレーム・テトラって奴はどんなカラーリングなんだっ!って思われている事でしょうから、次回はその噂の「ワイルド個体」をご紹介しましょう。
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[ 2012/02/20 00:00 ] 新!私的熱帯魚図鑑 | TB(0) | CM(0)
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