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ここから始まるベタのお話 vol.017

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形状による区分 オーバー・ハーフムーン

 人間の欲望なんて止まる所を知りませんから、ハーフムーンでもまだ満足できないんですねぇ。ついには、尾ビレの開きが180度を越えてしまう個体が登場する様になりました。これがいわゆるオーバー・ハーフムーン(OHと略)です。ただ、尾ビレの軟条の分岐数や構造はハーフムーンと変わるところはありません。独立した系統と言うよりは、ハーフムーンを生産すると、中に何%かオーバー・ハーフムーンが混じっていると言う感じです。

 世のショーベタマニアの方からの反感を覚悟で言わせていただければ(笑)、「オーバー・ハーフムーンなんて自己満足用の無用の長物」です。だって、ハーフムーンでさえそうでしたが、せっかく尾ビレが180度以上に開いたって、背ビレや尻ビレの後端部分と重なっちゃいますから、鑑賞面ではハーフムーンと、いや経論を言えばフォルムだけならスーパー・デルタとまったく変わりありませんから。さらに、必要以上に開いてしまった尾ビレが背ビレや尻ビレとぶつかり合って、各ヒレの奇形や裂傷を招くケースもしばしば見受けられます。

 別に尾ビレが思い切り開くことに対して否定的な訳じゃありません。例えば、「土佐金」の尾ビレなんて芸術品だと思いますし、個人的にもっとも好きな金魚のひとつですから。あれは、他のヒレや体の部位にダメージ与えたりせず、独立して素晴らしい形状を見せてくれますから。要は、「鑑賞面から考えてプラス」になる変化かどうかが私にとって、その「改良」の是非を決めるポイントなんです。もちろん、形状や色彩に関する好みは人それぞれですから、他の方がどの様な判断を下そうとそれ自体文句はまったくありませんけど。

 まぁ、販売する側から見ればオーバー・ハーフムーン=超高級品っていうイメージが定着してますから、より高額で販売できるって言うメリットがあるのは確かでしょう。また、一部の「他人に自分のベタを自慢する事に生きがいを感じているマニア」にとっては必須アイテムなのかも(笑)。

 ただ、「ハーフムーン嫌い?」の偏屈な店主が経営するおさかな逸品堂では、すべての個体は「スーパー・デルタ」と言う名称で販売しています。後は、お客様がご自身で、スーパー・デルタなのかハーフムーンなのか、はたまたオーバー・ハーフムーンなのかご判断いただければという訳です。だって、みんな同じ親から生まれてきてる個体ですからね~。

 ただ、一つだけ言える事は、例えオーバー・ハーフムーンになる素質を持った個体であっても、育成管理が十分でないと尾ビレは180度以上に開いてなんかくれません。そういう意味では、オーバー・ハーフムーンの個体は、それまでブリーダーが丹精込めて日夜育成に励んできた証であると言う事は言えるでしょう。
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