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ここから始まるベタのお話 vol.013

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形状による区分 ショーベタ デルタテール

 プラカットに関しては前回まででざっと形状による区分を説明したので、今日からはロングフィンタイプに移りましょう。もともと改良ベタの原種であるスプレンデンス種(Betta splendens)は、前述の様にプラカット同様ヒレが短いものでした。それが、アメリカでヒレの長い突然変異が個体されたのが、ロングフィンタイプの始まりとされています。もっとも、当時アメリカで愛好されていたりビィベタと言う系統と今の系統がまったく同じものなのかどうかはよく判りません。

 現在、一般的な熱帯魚ショップで単に「ベタ」として、コップや小型容器に収容されているロングフィンタイプのベタを、古典的品種と言う意味から、ショーベタマニアは「トラディショナル・ベタ」もしくは「トラッド」と言う呼び方をします。このタイプは、ヒレがほぼ同じ幅のまま長く伸長するのが特徴です。中には、ヒレの中ほどがやや大きく広がって、ヒレ先に向かって再度すぼまっていくと言う形をしている個体もいます。

 実は、本来「トラディショナル・ベタ」だけで一回分の原稿をって考えていたのですが、なんと!手元に「トラッド」の画像が一枚もありません(苦笑)。仕方がないので、この系統に関してはサラッと流してしまう事にしましょう。

 これに対して、同じロングフィンタイプでも尾ビレが三角形の形になっているのを「デルタ・テール」と呼びます。一応、「ショーベタ」と言う名称を名乗れるのは、最低限この「デルタ・テール」からって言う事になるんじゃないでしょうか。

 一般的には「デルタ・テールはトラッドが更なる改良を加えられて作出された」と言う説が支配的ですが、「元々、アメリカでロングフィンが作出された時からデルタ・テールであり、このタイプがベタの本家本元であるタイに逆輸入された後、トラッドの尾ビレの形状になった」と言う説を唱える人もいるようです。ロングフィンタイプ作出初期のアメリカのベタのモノクロ写真を見る限りでは、すでにデルタ・テールの様な気がしますし、個人的には後者の説の方は真実なんじゃないかなって思います。まぁ、いずれにしてもこのデルタとトラッドの関係は、グッピーで言う所のデルタとベールテールの関係みたいなもんじゃないでしょうか。

 よく、トラッドを一段低く見る人がいますが、私個人はそうは思いません。バリバリの血統書つきの猫とその辺にたむろしている、尻尾がカタツムリ状にグルグルの野良猫と、可愛さに差があるとは思いません。所詮趣味なんですから、いつも言うように「本人が気にいっていればそれでよしっ!」だと思います。ただ、コンテストでは「ベタの尾ビレは開けば開くほど良い」と言う「共通認識」の下で互いに競い合うものなんですから、そこにお気に入りのトラッド持ち込んで、「なんで俺のトラッドの方が評価が低いっ!」って駄々をこねるのは恥ずかしいのでやめましょう・・・って、いないかそんな奴(笑)。

 それと、この「トラディショナル」の血は余程強力らしく、最高レベルのハーフムーン個体であっても、このトラッドと交配すると、次世代は見事な程尾開きが悪くなり、しかも後々後世まで影響を受けます。ちょうど「坊主を殺せば七代たたる」みたいなもんです。どんなに優れたカラーリングの個体であっても、コンテストを目指す人はトラッドの血を導入するのは避けた方が無難です。それなら、プラカットを交配した方がはるかにましです。
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