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ホーム > アーカイブ - 2014年01月

ベタ 今日の逸品 2014/01/29


品種名:パステル・マスタードガス
カテゴリー:ショークラウン
カラーリング評価:★★★(優良)
フォルム評価:★★(普通)
個体レア度:★★★(希少)

最近のバンコクではショークラウンを扱うブリーダーが減少し、入手ルートが限定されるようになってしまいました。また、生産業者が少ない事がカラーバリエーションの幅を狭めているようで、数年前までのようにありとあらゆるカラーバリエーションが簡単に入手できたのは今は昔のお話。その分、フォルムのクオリティは飛躍的に進歩を遂げたようで、一時代前のような「カラー的には満点だけどフォルムはデルタテールレベル」と言うことはなくなりました。

 そんな最近では、今日の個体の様な「比較的レア」なカラーリングの個体を探し出すのは本当に一苦労です。本来であれば、「トリカラー・パステル・マルチ」と呼ぶべき個体なのですが、なぜか作出ブリーダーが頑なに「パステル・マスタードガスだっ!!」と力説するものですから、ここは作出者に敬意を表してそう言う事にしておきます。

 パステルホワイト地色に、明るいスカイブルーのパステルパターンそして鮮やかなイエローが、ヒレの中央部付近をまるで「タットワイラー」の様に、ボディを取り囲むかのように配置されていて、カラーリング的には申し分のない逸品だと思います。

 フォルムも、この手の「レア物」にしては、ショークラウンの標準レベルは十分クリアしている気がします。こう言う、見た目が華やかで可愛らしいカラーリングの個体がコンスタントに入荷するようになれば、我が国におけるショークラウンの地位も今よりも向上する事間違いなしですが、現実にはまだまだです。

 やはり、「ハーフムーン>ショークラウン」と言う概念が浸透してしまっており、市場価格はハーフムーンの方が上なのが現状です。しかし、最近はハーフムーン同士のペアを入手する事も容易になってきており、作出難易度を考えれば、今日の個体レベルのショークラウンを作出する方が、ハーフムーンクラスのショーベタを作り出すより遥かに大変なんですけどねぇ。ブリーダー達にしてみれば「散々苦労して作ったショークラウンよりも、簡単お手軽に生産できるショーベタを扱ったほうが、楽だし確実に現金化できる」って事なんでしょう。
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[ 2014/01/29 14:31 ] ショークラウン | TB(0) | CM(0)

ベタ 今日の逸品 2014/01/27


品種名:トリカラー・ドラゴン・マーブル
カテゴリー:プラカット
カラーリング評価:★★★(優良)
フォルム評価:★(やや難)
個体レア度:★★★(希少)

 何回か前の記事でも言及しましたが、最近のバンコクでは今日のような「ドラゴン系マーブル」が主流になりつつあります。特に今日の個体では、誰が見ても一目瞭然なボデイの「ドラゴンスポット」が印象的です。また、この個体では、本来メタリックな輝きがあるはずのドラゴンスポットがほぼ純白である点に驚かされます。その分、地色のピュアレッドとの対比がより一層鮮やかで、カラーリング的には満足できる個体なのではないでしょうか。

 ただ、前回も言ったように「ドラゴン系マーブル」では、ボディのマーブルパターンが不明瞭になりやすいと言う、この系統最大の欠点が、この個体でも認められます。正直、この程度のマーブルパターンならばいっそ除去して、「ドラゴン・マルチ」の方向に改良して行った方がより人気を得る事が出来るのではないでしょうか。

 好みは分かれると思いますが、まずは及第点のカラーリングに比べて、フォルムの方はやや残念な出来になっています。細身のボディに貧弱な背・尻ビレは下手すりゃメス個体並みのレベル。まぁ、カラーリング重視で作出されている系統だけに、フォルムにまで完全を求めるのは酷かもしれませんが、昨今のショープラカットの平均的クオリティから考えれば、もうひと頑張りして欲しい所です。
[ 2014/01/27 11:16 ] プラカット | TB(0) | CM(0)

ベタ 今日の逸品 2014/01/22


品種名:ブラックカッパー
カテゴリー:ショークラウン
カラーリング評価:★★★(優良)
フォルム評価:★★★(優良)
個体レア度:★(一般的)

 いやぁ~、ずいぶん分と更新サボってしまいました(苦笑)。昨年末から年始に掛けて、本当に本業の方が多忙と言うか問題勃発でとてもブログ更新まで気が回りませんでした。多忙って言っても、別にバンバン仕事が来てるって言う訳じゃない所が寂しいです。まぁ、問題は本業での商品生産拠点がタイだったという事なんですが、ついに本業でのタイ利用はやめにしました。今後はベトナムですっ!(キッパリ)。とは言っても、副業のおさかな逸品堂関連で今年も頻繁にバンコク入りする事は間違いないんですけどね。

さて、久々に紹介する個体はショークラウンのブラックカッパーです。少し前までは、結構レアな品種だったのですが、今ではすっかりポピュラーになり、今やバンコクで一番入手しやすいショークラウンかもしれません。しかし、クオリティの高い個体となるとやはりそれなりに頑張って選ばないと駄目ですね。

 カラーリングに関しては、ブラックカッパーとしてはほぼ完璧な出来栄えかと思います。ヒレに入りがちなレッドウォッシュも見られませんし、地色のブラックも文字通り漆黒で美しい発色です。

 この個体の最大の特徴は、その美しいプロポーションにあると言えます。現時点でのショークラウンとしては最高レベルにあるでしょう。まぁ、それもそのはずでこの個体はキングクラウンの系統なので、ブリーダーが注意深く選別淘汰し難題にも渡って維持管理している系統ですから、これくらいのプロポーションも当たり前と言えば当たり前です。

 まだキングクラウンの遺伝に関しては完全には判明していないようですが、少なくとも繁殖させた子供世代が100%キングクラウンになると言うには程遠いレベルのようです。ちょうど、ハーフムーンとスーパーデルタの関係のように、ハーフムーン同士で交配させても、次世代がすべてハーフムーンになる訳ではないのと同じような感じみたいです。個人的には、キングクラウンのメスと言うものが、まだはっきりとブリーダーも把握していないんじゃないかと思っています尾ビレの軟条がフィラメント上に伸長し、先端でクロスするオス個体ではキングクラウンと言う形質は一目瞭然ですが、フィラメントがほとんど伸長しないメスでは、先端でクロスするなんて事はありえないですからねぇ。

 まぁ、そんな訳でキングクラウンのブラックカッパーを生産しているブリーダーの元に行けば、今日の個体レベルのショークラウンがワンサカいるって言う事になります。
[ 2014/01/22 10:45 ] ショークラウン | TB(0) | CM(0)